健康診断などで『食事について』聞かれることがあると思いますが、痛みと食が関係していることをご存じでしょうか? 痛みを長年抱えている方は『食』に対する満足感が不十分、という印象があります。 『食欲がない』『食事が楽しくない』『美味しく感じられない』『偏食している』などの声をよく聞きます。 食事は基本的に1日3食、朝昼夜と食べるのが一般的ですが、一方で職業柄や体調・体質的な問題で1日3食ではなく1~2食になる方もいるとは思います。 まずはストレスを感じないような食事のとり方をすることが大事になります。 (*もちろん、食事を摂取する時間帯も大事ですが、何よりストレスを感じないというところが大事です。) そこで重要になってくるのが【セロトニン】なのです。 そもそも、人の身体には痛みを抑える鎮痛物質と言われるものが存在しています。 この鎮痛物質は体の中で勝手に産生されるのではなく、食物を摂取することで産生されることが分かっています。 ということは……? 痛みを抑えるための鎮痛物質は【セロトニン】という物質であり、【食事】から作られます。つまり食事が基本であり、要となっているのです。 痛みを鎮める、抑える【セロトニン】を作る際に必要な物質に【トリプトファン】と呼ばれる必須アミノ酸があります。 幅広い年齢の方が摂取するにあたっては大豆製品などに多く含まれているので、アレルギーの心配がなければ積極的に摂取することを意識するとよいですね。 他にもセロトニンを効率よく作るためには、トリプトファンの他に「ビタミンB6」と「炭水化物」が必要になります。 それらをまんべんなく摂取できる食べ物は【バナナ】です。 日中がおすすめです *大豆もバナナもたくさん食べれば食べるほど効果があるわけではありません。摂取量には気を付けましょう。 =まとめ= ① ストレスを感じないように食べること。 その上で食事を楽しむこと、盛り付け、匂い、食感などにも意識を向けるとさらに◎です! *基礎疾患がある方は食事の量や質に気を付けてください。 ② 食事についても意識を向ける。 【痛みを抑える:セロトニン】を作る 〇トリプトファン=乳製品や大豆製品など 〇ビタミンB6 =鮭(紅鮭)、サバ、さんま 〇炭水化物 =発芽玄米、全粒粉 次回はさらに意識するとよいポイントをお伝えしますね。 *イラストに注目してください。
治療症例紹介・コラム